先延ばし | 埼玉しごとセンター

皆さん「クリエイティブアボイダンス」という言葉を聞いたことはありますか?

 日本語に直し「創造的回避」といっても分かりにくいですよね…。
これは、今やらなくてはいけないことがあるのに、今すぐ行わなくてもいいと感じるような言い訳を脳が考え、正当化し本来行わなくてはいけないことを回避しようとする…簡単に言うと、やらなくてはいけないことを「先延ばし」にしてしまうことです。面倒なこと、あまりやりたくないと思っている事を行うとき、初めての物事を行うときに発動することがあります。

 例を挙げると、夏休みの宿題でしょうか。
提出期限が決まっている。必ず始業式の日に提出しなくてはいけないことは理解しています。しかし、まだ夏休みは何日残っているから大丈夫…と考え、結局手を付けずに8月は終わりに近づきます。夏休み最終日頃は、外に出て遊ぶこともなく、必死になって宿題をすることに…などという経験がある方、いらっしゃいませんか?そういう私も小学校の頃、漢字練習を毎日1ページずつ、何度も何度も繰り返し同じ漢字を書くことが面倒で、漢字練習だけは最後まで手を付けられませんでした。始業式の日には提出をしなくてはいけないので、夏休みの終わりに泣きながら漢字練習を終わらせていました。結局やらなくてはならないのですが、漢字をたくさん書くという行為が面倒。「今やらなくては」よりも「今やらなくてもいいのでは」という理由づけを行っていたようです。でも頭では「やらなくてはいけない」とわかっているのに、何故行動が伴わないのでしょうか?

 それは昔、人間が狩猟をして暮らしていた時代にさかのぼります。
その時代は、いつもと違った行動をすることが生命に危険が及ぶような、重大な事柄につながってしまうことがありました。それならば今まで経験のない新しい環境を求め行動することよりも、今の安定した環境に留まろうと脳が判断します。何故なら自分の身を守り、生き延びるためです。だからいつもと違った事柄を行おうとすると、行動を止めさせるために今やらなくてもいい理由を脳が探します。正当な理由があるから今行動しなくてもよいのだと思い込んでしまう…。この自分の身を守る考え方が今も続いており、新しい行動をすることを妨げることがあるのです。でも現代において、ずっと同じ場所・同じ環境にいるわけにはいかないですよね。
就活も同じです。今の環境から外に出る不安があるかもしれません。今までの職務内容の棚卸、自己理解、応募書類の作成など少し面倒な作業かもしれません。作業を行おうとすると、「クリエイティブアボイダンス」が出てくることがあると思います。でも、いつまでも希望の求人があるとは限りませんよ。そのままでよろしいですか?

そのようなときは、ご自身が働いている姿を想像してください。
そして、そこで働くために今やらなくてはいけないこと考えてみてください。
それでもやる気が起きないというときは、是非埼玉しごとセンターにいらしてください。一緒に今やるべきことを言語化し、ご自身の希望が叶うように一歩ずつ前に進みましょう。

若者コーナーコンサルタント Y・A

最終更新日:2024年10月08日