キャリアチェンジを進める上で大切なこと | 埼玉しごとセンター

キャリアチェンジを進める上で大切なこと

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 20代~30代前半の若い方で、これまでの仕事とは異なる仕事に就こうと考える方たちが多くいらっしゃいます。そのうち比較的多いのが未経験ではあるが事務職を希望するケースです。

 昨年秋から当センターを利用に来られた男性(30歳)の例を紹介します。この男性の場合、大卒で就職した会社で営業職に従事、その後転職した2社目でも営業の仕事をしてまいりました。こうして通算約7年「営業職」に携わっているうちに徐々に「事務職」へのキャリアチェンジを考えるようになり、昨年8月退職。事務のスキルを身に付けるために職業訓練校「簿記会計コース」に入校し、簿記の勉強をしながら就活に取り組みました。しかし未経験である事務職に向けての応募書類の作成、とりわけ重要な職務経歴書のところでどう作成したら良いのか戸惑いました。その理由は、事務職は未経験職種なのでアピールできるような経験、スキルが無いと思い込んでいたためです。

 ここで考えてみましょう。確かに職種としては未経験かもしれませんが、「仕事」という大きな枠の中で考えれば、どんな仕事も共通する大切な事柄はあるはずです。この点に気づくと、これまで携わってきた異なる職種であっても、次の職種に向けてのアピール材料は意外にたくさん出てくるものです。この男性も7年間の営業時代を振り返り、自分なりに工夫してきたこと、努力したこと、職場内外の人たちとのコミュニケーションの上で心掛けてきたこと、事務処理的な仕事もあった等を掘り起こすことで、事務職へのアピール文を作ることが出来ました。

 もう一つ大切なポイントが転職理由です。なぜこれまでの仕事から未経験職種へキャリアチェンジをしたいと思っているのかを、職務経歴書の中にあらかじめ書き込んでおくことが必要です。正社員求人のケースでは書類選考からが多いためです。企業の人事担当者がまず始めに確認したいのが転職理由で、これを伝えることが難しいと考える方が多いです。前職や現職での職場の悪条件を書くことはマイナスと考えることもあるかと思いますが、それ以上に若い皆さんの場合、これまでの時間よりこれから先の仕事に携わる時間の方が圧倒的に長いのです。このことを最優先に考えたとき新たな分野にチャレンジしたいと思ったからという、いわゆる前向きな理由、気持ちを伝えたら良いのではないでしょうか。
先に挙げた男性もこのような気持ちを持って書類作成に向かい、その先の面接に元気に臨んだ結果、未経験OKの事務職に合格、年が明けて1月に入社することができました。

 以上まとめれば、

1. 未経験職であっても大きな「仕事」という枠でみれば、これまでの経験との共通項は色々ある。 

アピール材料はある。

 

2.退職、転職理由については、先の長い自身の今後の職業人生を最優先に考えた結果、決心しチャレンジしようと思った。    

前向きな説明はできる。

 
 それでもなかなか答えが見い出せない時は、ぜひ当センターのキャリアコンサルティングを利用してみてください。私たちコンサルタントが一緒に考え、答えを見つけるお手伝いをさせて頂きます。

                                若者コーナー キャリアコンサルタント H・K

最終更新日:2025年02月03日