定年後、私はなにをすればいいんでしょう? | 埼玉しごとセンター

定年後、私はなにをすればいいんでしょう?

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総務省の労働力調査によりますと、65歳以上の就業者数は、19年間連続で増加傾向にあり、900万人もいます。このうち、70歳以上は、約500万人となっています。この20年間で65歳以上は約2倍に、70歳以上は2.3倍に増えています。人手不足の業種を中心にシニアの働く環境があるということでしょう。これから、シニア生活を始められる方は、大きな負債や健康不安がある方でない限り、選択肢は、たくさんあるということです。

今後、少子高齢化が進んでいく中、ますます高齢者も増えていきます。その中で、どんな生き方をするのか、悲観的になるのではなく、自分の生き方に合うような仕事を多くの選択肢の中から、選んでいただければと思います。

 

車いすテニスの国枝慎吾選手の活躍は、記憶に新しいものです。
国枝選手が引退してから、NHK「あさイチ」という番組にゲストとして出演していました。そこでは、ゲストの方が視聴者の方に「質問する」コーナーがあり、国枝選手が選んだのは「引退後、私は、何をすればいいんでしょう」ということでした。

パラリンピックで金メダリストになり、グランドスラムを達成し、これ以上ないすばらしい戦績を残した国枝選手からの意外な質問に驚きました。
引退後の生活については、すでに多くの方から誘いの話があって「今後このようなことをしたい」というような話が聞けると思っていましたが、期待に反して「私は何をすればいいのでしょう」という質問でした。どこまでの思いなのか、本当のところはわかりませんが、あの有名な国枝選手も、ひとつの仕事を成し得たあとのシニアの方と同じなのだと思いました。

国枝選手は、引退するまで30年近くテニスづけの日々を送ってきて、まだ実力も№1ですので、もしかしたら、引退まではテニスのことしか頭になかったと思われます。現役時代には、引退した後のことに気持ちが向かなかったのは当然でしょう。

 

定年を迎えられたシニアの方も程度の差こそあれ同じではないでしょうか。定年前の仕事に打ち込んでこられた人ほど、すぐに切り替えができないのでしょう。
しかし、何もしないで過ごしていたら老いるばかりです。定年後あなたはなにをすればいいのでしょう。

そこで、定年後に、「やってほしい」ことを書きます。
*健康管理に心がける
*社会との接点を持つ
*規則正しい生活
*焦らない、おそれない、あきらめない…仕事が見つからないと嘆く必要はありません。仕事探しも仕事の一つと考え楽しむ。

仕事は最高の健康法だと思います。多くの高齢者は、いままでの知識と経験で十分に仕事をしていくことができます。但し、気をつけて頂きたいのは、「定年前の肩書、年収にとらわれない」ということです。このことに、早く気づき、頭を切り替えられる人こそ、スムーズに仕事がみつかるようです。

そして、もう一つは、マネジメント能力よりも、現場での知識や経験がものを言うということです。実務に明るい人が現場では求められています。
このようなことを念頭に置いて、仕事探しをしていただければと思っています。

ミドルシニアコーナーキャリアコンサルタント Y

最終更新日:2023年11月17日