デジタルシフト(DX)
現在のコロナ禍における就職活動は、非常に厳しいと考えます。K字型経済といわれるように「経済の二極化」が進んでいます。2008年のリーマンショックでは金融が当時の住宅バブルの崩壊により、米国大手投資銀行リーマンブラザーズが住宅ローンの不良債権を抱え金融不況が発生しました。当時は金融問題だったのでマネー供給量を増やせば問題は解決しました。しかし、現在のコロナ化では消費不況といわれ、「人」「もの」が大きな影響を受けており回復までには時間がかかると思われます。
このような経済状況の中で就職活動を進めていくには、求職者一人一人が自分自身を見直し、力をつけておくことが雇用される力となると思われます。何かの資格の勉強を新たに始める、そこに企業はあなたのポテンシャルを感じ取るのではないでしょうか。コロナから回復してきている今が、時期としては自己啓発を図るには最適ではないでしょうか。
相談窓口では、多くの方々は、どちらかといえばネガティブな気持ちをお持ちの方が多いのではと感じております。ネガ→ポジへの意識の変革も必要になるのでしょう。
先日友人から5社ほどの経営分析の依頼を受けました。「素材産業」と「卸・小売り」でした。有価証券報告書の数値を見ていく中で、「素材産業」は強い、底力があるな、前年比でも売上げを伸ばしている、しかし「卸・小売り」は売上減少、前年度半分以下、当然最終利益は40%の減少。すべてがコロナの影響とはいいがたいが、何らかの影響はあるのではと考えられます。
現在の消費不況を抜け出すには少し時間がかかる、今だからこそ就職活動を続けていく中での自己啓発は以前にも増して重要となってきております。
皆さんのやりたいことは、自分が好きなこと+得意なことという方程式が当てはまると思いますが、今一度「自分が好きなこと」が企業が好きとは限りません。ここは「自分が好きなこと」のハードルを少し下げることも必要なのかもしれません。間口を大きく広げて求人を見に行くということも必要でしょう。ビジネススキルを伝えるときには、PCのスキルを伝えることも忘れないようにしましょう。2~3年前からハローワーク求人票の記載でも仕事内容で「PC操作できる人(ワード・エクセル)」の書き込みが見られるようになっております。
今年はデジタルシフト(DX)の始まりの年と考えられます。皆さんも聞かれたことのあるテレワーク、AI、などデジタル化への動きが加速しているように感じます。PCの習熟度は高めておくことだろうと考えております。
若者コーナー
キャリアコンサルタント IS
最終更新日:2021年11月30日