面接対策:自己分析のための職業興味検査キャリアインサイトの利用 | 埼玉しごとセンター

面接対策:自己分析のための職業興味検査キャリアインサイトの利用

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1 キャリアインサイトMCとは

コンピュータを使用して職業選択の基本的なステップを経験し、適正を考慮した職業選択に向けて意識を高められるように支援するシステムをCACGs(Computer Assisted Careers Guidance System)といいます。
アメリカで1960年代に開発され、その後欧米諸国でも代表的なシステムが開発され、職業相談機関や教育機関にて活用されてきました。日本では2001年に18歳から35歳程度までの若者向けのCACGsとして「InSites2000」が開発され、その後2004年に改訂版「キャリアインサイトEC」が公表され、若年向けの職業相談機関などで活用されています。

ここからが本日のテーマである「キャリアインサイトMC」についての説明となります。

キャリアインサイトMCは30代後半以降の年代(ミッドキャリア層)を対象に作られたシステムで、基本構造は若年向けキャリアインサイトECとほぼ同じですが職業経験のある求職者を想定して開発されています。利用するねらいとしては、「自分の個性は何か」、「適正と職業との関係」、「将来のキャリアプランをたてるときのポイントは何か」など将来の職業選択やキャリア形成に備えて何をしたらよいかを考えるきっかけを提供してくれる程度のものといえます。
キャリアインサイトMCの特徴は、主要な4つの機能のうち、特に適正評価機能に重点をおいているようです。

2 システムの構成と機能
① 適性診断コーナー
能力、興味、価値観、行動特性という4つの側面からプロフィールが作成されます。
・ホランドの職業興味の6領域

② 総合評価コーナー
能力と興味の2つの適性を総合的に見た場合の個人の特徴と、職業とのマッチングが行われ、満足リスト、チャレンジリスト、条件付きリストという3種類の観点から適職のリストを作成します。
・満足リスト⇒職業興味に合致し、興味に関連する能力に点でも条件を満たす職業のリスト
・チャレンジリスト⇒職業興味に合致し、得意な能力に関してあと少しレベルアップすれば条件を満たす職業のリスト
・条件付きリスト⇒職業興味に合致し、自信のない能力を必要としない職業のリスト

③ 職業情報コーナー
データベース上にある約500種類の職業について、職業名、仕事の分野、関連する能力、興味、資格という5つの方法法で検索でき、職務内容、関連する能力、興味、就業者数、就業者男女比率、資格等の情報が提供されます。

④ キャリア・プランニングコーナー
・希望する職業との相性診断
利用者が興味を持っていたり、就職を考えている職業のリストを作成し、「適正診断コーナー」で測定された「能力」と「興味」を使って、どの部分と一致するか、不一致なのかを照合する表が示されます。
・キャリアプラン
長期にわたる将来を見通したキャリアプランを意識し、整理するためのプログラム。1枚の図の中に各年代別のライフイベントが示されます。

以上、キャリアインサイトMCのシステムの構成と機能をとりあげましたが、キャリアプランニングが定まっていないケースではキャリア・プランニングコーナーは省いたほうが良いかもしれません。
この「キャリアインサイトMC」に興味をお持ちの方は、埼玉しごとセンターでお受けいただくことができます。
ご利用になってはいかがでしょうか。

最後になりますが効果的な使い方をご紹介します。
効果的な使い方としては、結果について一緒に解釈してくれる専門家(私たちキャリアコンサルタント)の援助を受けることです。
受検された方は検査結果の能力や興味などの個人の特徴やそれに合致した職業の例が表示されると、あたかも方向性を決定づけるものと受け取ってしまう人がいます。システムを利用する場合の注意点はパソコンで行う適性診断であれ、絶対的な基準を示すものではないということです。結果はあくまでも参考資料にすぎませんし、職業や就職先の決定には適正外の様々な要因が関連します。
自分が経験してきた職務経験をベースとしての価値観や興味・能力に対しての妥当性チェック等に用いると良いかも知れません。能力・興味の5段階評価を分析してみて今後の繋げるためにどうしたらよいかなど用途は個人によって様々だと思います。

埼玉しごとセンター ミドル・シニアコーナー
キャリアコンサルタント:MA

最終更新日:2022年09月12日