履歴書が上手く書けない方へのヒントをお教えします。
アピールすること、本当にありませんか?
当施設での就職相談業務において、応募書類に関する悩み相談としてクライアントの方から良く聞く言葉があります。「自分がやっていた仕事は普通の仕事なので取り立てて強みやスキルといったアピールするほどのことはない」とか、「職務経歴書って何を書けば良いのか分からない」といった内容です。
そのような方の特徴として、前者のケースは自己評価の低い方、控えめな性格の方が挙げられます。また、職務経歴の棚卸しなど「自己分析」をされたことがあまりない方も多く、「就職活動経験の少ない方が多い」と考えられます。どちらも自己評価において客観的かつ自分のやってきた事をきちんと伝えることができていないというのが課題になるのではないでしょうか。
盛り込みすぎには注意
それから次に、反対のケースについてご紹介します。まず一例としては、自己主張が強すぎる方と申しましょうか。具体的には4~5枚にはなろうかという長編判の職務経歴書で延々と経験してきた会社概要や役職・所掌などの羅列で埋め尽くした職務経歴書です。似たケースとしては、枚数は3枚以上とやはり多く、おまけに、フォントサイズが9以下の小文字でびっしりと書き込んで、レイアウトのスペースもギリギリといた隙間の少ない書類です。どちらも少し極端な例としてあげられるでしょうか。2パターンとも悪い例だと言えます。何故かといいますと「採用側の視点を見誤っている」、「自己本位になってしまっている」と言わざるを得ません。
通過率がアップする「書類作成」のポイント
では採用求人側の視点とは、どのような点を考えれば良いのか整理していきましょう。応募書類の作成における重要ポイントとしてまとめて行きたいと思います。私が提案する重要ポイントは3つあります。
1 誰が見ても分かるような「見易さ」や理解のしやすい「内容の簡潔さ」
応募書類の選考段階では募集している組織の責任者なら専門用語や略語など、仕事の具体的な内容が理解しやすいと思いますが、採用担当は一般的には人事担当や総務部門が対応する場合が多く、その点の配慮も心得ておく必要があるからです。
2 求人側が募集している職種と求職者の方の職務経歴、仕事のスキル・経験がマッチングしているか
求人側(採用企業等)は組織内部署にて要員不足、または新規プロジェクト立ち上げ等による増員、要員の確保が必要となり求人募集が必要となった訳です。必要とする職種だけではなく、スキルレベルや役職等の人材として、求められる「役割」がある訳で、その点を理解できる範囲で考慮する事が重要となります。このケースは一般的には「即戦力となる人材の募集」、「長期育成社員の募集」、の2つのケースが想定できます。
3 応募書類の職務経歴書は自分が何を出来るかの商品カタログで言うところの「機能仕様書」と心得えよ
次の選考ステップである「面接試験」を考慮した自分のアピールポイントを具体的に説明できるように整理しておく必要がある訳です。やっておく事としては、就業していた会社での職務の内容を具体化すべく、自分が関わった仕事の中で「身につけたスキルのレベル(初心者:中堅・マネジメント)、や具体的な成果・実績と位置づけエピソードとして語れるように棚卸ししておく事です。
あなたの魅力、最大限に引き出します
私が求職者への支援業務として心掛けている点としては、書類作成のための職務経歴書の棚卸し作業の一環として、就職相談の中で時間を掛けて丁寧に関わる事です。就職活動の作業の中でも大事な工程である「応募書類作成・面接」を繋げてみる視点を持って取り組んでいただきたいと考えています。お一人で悩まずに専門家の支援を素直に受ける事も有意義な就職活動につなげる方法だとお勧めします。埼玉県の武蔵浦和駅にある無料の就業支援施設「埼玉しごとセンター」のご利用をお待ちしています。
最終更新日:2021年03月30日