定年前になると不安になる方が多いように思います。大きな会社であれば、定年1年前になると、定年前研修ということで、定年後の生活やセカンドキャリアを考える研修を行う会社が多いので、参加される方は多いと思います。セカンドライフやセカンドキャリアに関心のある方は、積極的に参加され、有効な研修になっています。
一方では、定年後のことは定年になって考えようという方も少なくありません。定年になったら何をすればよいのか、具体的にわかっていない方が多いのではないでしょうか。研修を受ける方の心構えで、受けた後の結果が異なってくるのはお分かりのことと思います。人によってバラツキがあります。
個別研修でなく、みんなが参加する集合研修で行われますので仕方ないことだと思います。全員が同じレベルで、研修内容を理解し、これからの人生に役立てることができるということはあり得ません。価値観、興味が異なるのが人間です。一度の研修で全部を理解するのは不可能です。
そこで提案です。定年前に、埼玉しごとセンターにおいでになりませんか?
定年前研修が準備されている会社もありますが、準備されていない会社もあります。準備されようが、されていまいが、定年後にご自分で、その後の計画を、どんどん進めていかれる方は少ないと思います。人それぞれです。早く進めたい方もおられますし、ゆっくりしながら時間を気にせず、進めたいという方もおられます。こうでなければならないということはありません。すべて正解です。
提案したいのは、相談にいらっしゃいませんか?ということです。会社の集合研修は、講師の方のペースで進められます。ちょっと聞きたいことがあっても、いったん立ち止まって、質問をすることは勇気がいりますし、何度も聞くことは難しいでしょう。
一方、埼玉しごとセンターの相談コーナーでの相談は、皆さんのペースで進められます。
1対1ですので、わからないことがあれば何回も聞くことができます。1時間単位(相談時間は45分)の予約制ですので、その時間は皆さんの時間です。どう使おうと皆さんの自由です。個別相談の良さはそこにあると思います。十分に納得してから前に進む。そして、方向性を探し、方向性にあった求人票を探し、求人票が見つかれば、求人票に記載されている提出書類を準備し、面接対策を行う。しごとセンターで相談員と一緒に進められたらどうでしょう。
ここで、思ったのですが、埼玉しごとセンターは埼玉県主体の施設です。埼玉県の方で、定年を迎えられた方は、ぜひ埼玉しごとセンターに足を運んでください。中には、どんなところか、見に来ましたという方もいます。大歓迎です。どんな理由であれ、行ってみようと思うことは一歩前進です。前向きの姿勢を感じます。
しごとセンターのメインは就職相談です。当然ながら、全ての相談にのることは不可能です。相談内容によっては、「年金事務所に行って確認された方がいいですよ。」「ハローワークの窓口で聞いてみてください。」と、お話しすることもあります。メインは就職相談です。
埼玉しごとセンターの相談員は担当制をとっています。担当制というのは、最初に相談に応じた相談員が、その後も同じ相談員が相談に応じるという仕組みになっています。1対1の個別の相談になりますので、親身になって皆さんの側に立って、少しでもお役に立てるよう頑張っています。仕事に就かれるまで支援いたします。マイコンサルタントとしてご利用ください。
〔企業の皆様へ〕
企業の方で、毎年、定年前の方を集めて、定年前研修を行うことは大変です。時間も費用も掛かります。大きな会社であれば、該当する方が多いので、研修担当を置き、制度として、時間と費用をかけることができます。中小企業では、時間と費用と人がありませんし、対象の方も毎年いるかどうかもわかりません。
そんな時には、まず、埼玉しごとセンターに相談に行くように、会社の方で話していただければと思います。ご本人が希望して来所されても構いません。会社の方でご紹介していただいても結構です。
土曜日も相談できますので、ぜひご利用ください。東京には東京しごとセンター、埼玉は埼玉しごとセンターがあります。埼玉県の企業の方は埼玉しごとセンターを有効に利用されてはどうでしょう。定年は会社生活の締めくくりです。立つ鳥跡を濁さずと申します。最後が気持ちよく終えられますと会社人生も明るいものになります。人事や労務担当の方の負担もかるくなれば幸いです。尚、費用は無料となっております。
ミドル・シニアコーナー
キャリアコンサルタント:NY
最終更新日:2022年06月02日