コロナ前と現在で大きく変わった働き方の一つが「在宅ワーク」です。
コロナでリモートワークに移行する業務が増え、外出自粛が解除されている現在でも、それまで週5日フル出勤だったものが、週2,3日で固定になった等の話もよく聞くようになりました。ハローワークの求人でも、「在宅勤務」というキーワード検索でも多く出てくるようになりました。
では、現在よく言われる「在宅ワーク」とはどのようなものがあるのでしょうか?
一番多いのが、SE,プログラマー、Webデザイナー、CADなどのIT専門スキルのある求人です。PCさえあれば、オンライン上でコミュニケーションが取れ、比較的自分の裁量で仕事ができたり、段取りが組めたりすることも多い反面、高いスキルや豊富な経験が求められることがあります。
次に多いのが、インサイドセールス。コロナで対面営業ができなくなったため、オンライン上で営業を行うスタイルが非常に増えました。そして電話やオンラインの通話システムを使った営業や受電などのコールセンター業務。大手の保険会社でほとんどの社員を在宅勤務に切り替えたところもあります。
そのほか、ECサイトの運営業務などもオンラインショップの増加に伴い増えていますし、経理等の事務業務も在宅勤務の求人が増えてきました。事務のアウトソーシングを行う会社も出てきて、切り分けできる事務業務を外部に委託しようという企業も増えつつあります。フルタイム求人でなければ、さらに多様な業務もありますが、基本的には現在の「在宅ワーク」は、PCを介してのものがかなりの割合を占めます。
では、こういった在宅ワークをしていくために、どんなことが必要でしょうか?
中には未経験でもOKという求人がありますが、それはかなり狭き門になります。基本的にはそれまでも上記に挙げたような職種の経験者が採用されるケースが圧倒的に多いでしょう。よく育休中の方や、一旦家庭に入った方から「在宅ワークをしたい」というご相談をお受けしますが、未経験からの正社員希望、という場合はハードルはかなり高くなってしまいます。
それでは未経験だけれど子育てと両立のため、もしくは通勤の電車が苦手なのでできれば在宅ワークをしたい、等の希望はどうしたら叶えられるのでしょうか?
まずは自分がやりたいと思う職種の知識を身に着けることが大切です。職業訓練で知識を身に着けるのも一つの方法です。そして、最初は経験を積むために通勤も含めた求人で探してみたり、パートからスタートしてみる等、スモールステップから少しずつ経験を重ねることで、最終的に希望の在宅ワークのスタイルを手に入れることもできるようになるでしょう。
何事も一足飛びには運びません。よく「在宅ワーク、高給!月収〇〇万円」などの広告を目にしますが、すぐに鵜呑みにするのではなく、よく吟味して正しい情報かどうか見極めることも大切です。
ハローワークの公共職業訓練や、埼玉しごとセンター、埼玉女性キャリアセンター等、まずは公共機関を上手に活用して、無料の相談機関を利用し、情報収集や知識習得をする方法を探してみてください。
女性コーナー
キャリアコンサルタント:HM
最終更新日:2022年11月21日