ストレスマネージメント(セルフケア)について3回のシリーズでお伝えしています。
1回目「面接におけるあがり症対策」、2回目は「ストレスのメカニズムと予防-1」、今回は「(予防―2)対処法」について説明いたします。
不安やストレスに上手に対処する7つの習慣
セルフケアには様々な方法がありますが、上手に対処することを、日ごろから習慣化すると楽に過ごせるし、楽しい人生を送ることができます。では以下に日本ストレスチェック協会が提唱する「7つの習慣」について説明いたします。
1)好きなことをする
・健康つくり、生活リズムつくり、スポーツ、趣味、気分転換等
~仕事を忘れ夢中になれることをする
~適度な疲れでリラックス効果や睡眠効果が得られ、ストレスから解放されます
~自己肯定感、自己効力感が増します
2) 構える
・備える、準備する、想定内を増やす、俯瞰する。時間軸を持つ、ベストシナリオを考える等
~準備することにより自信がみなぎる、結果がより得やすく自己肯定感が高揚する
3) 区切る
・時間を区切る(有給休暇を取る・事前に行動する等)、空間を区切る(水平移動する・垂直移動してみる等)、気分を区切る(五感に変化をもたらす等)~冷静になれる、全体がよく見えてくる、気分転換が図れます
~時々遠くに行ってみる(水平移動)、高い場所に行く(垂直移動)、美味しいものを食べる(五感に訴える)
4) 捨てる
・優先順位をつけ選び・捨てる、直感的に捨てる、対人関係・情報を捨てる、・ネガテイブ思考を捨てる
~あれやこれや沢山のものを、整理し不用なもの、影響が少ないものを捨てると身の回りは「ときめく」ものばかりが残る
~センスの良い日常空間が得られます
5) 体を動かす
・緊張をほぐす、身体を動かし有酸素運動、リズム運動、姿勢・呼吸を正す
~セロトニン(副交感神経・幸せホルモン)の分泌が盛んになり、エネルギーが湧いてきます
~緊張緩和効果、精神集中向上、わくわく感の醸成、希望が湧いてきます
6) 書く・人に話す
・不安材料を書き出す、人に話す、一人で抱え込まない
~不安の大部分は実現しないことが多い、取り越し苦労が多い
~書くこと、話すことで発散し、70~80%は自然解消するといわれています
~可視化することで、不安材料が明確になり、気づきが増します
~他者の見方や思考が参考になり、ポジテイブ思考になれます
7) 新しい出会いを求める
・新しい人との出会いの場をつくる、学び・趣味・スポーツ等のクラブに参加等
~非日常を楽しむことができる
~わくわく感が出、意欲が増します、又好奇心をくすぐられ楽しくなれます
~人間関係が楽になります
*1)~7)は大抵はいくつかの組み合わせとなることがあります
例:山登りをする→山登りツアーに参加するとなれば、1)5)7)の組み合わせになり、場合によっては3)や6)の効果も期待できます。
*1)の「好きなこと」について考えるにあたって、次の記入シートを参考にし、ご自身でやってみると、きっと効果がありストレス解消するかもしれません
1)好きなこと記入シート(事例)・・・参考
*「6)の書く」を就職活動で見ますと、「自己分析」が該当します
以下のシートを活用し、「書いてみると」見えてくるものがあり、自信が湧いてきます。是非やって見て下さい。
以上
ミドル・シニアコーナー
キャリアコンサルタント 松倉 壯典
最終更新日:2022年03月28日