ストレスマネージメント(セルフケア)について3回のシリーズでお伝えしています。1回目「面接におけるあがり症対策」に続いて、今回は「ストレスのメカニズムと予防-1」について説明いたします。
ストレスとは
厚生労働省の考えるストレスは、下記の通り分かりやすく説明されています。
*言葉で整理すると「緊張や不安・恐怖に対する負荷強度と受ける時間」といえます。
では「負荷となる元(要因)」は何か?」は次の3つに分けられます。
1)職場の要因として
職場環境、役割上の葛藤・不明確さ、人間関係、仕事の判断と負荷、将来性不安、技術・技能・知識が不十分で不安等
2)個人的要因として
年齢・性別、家庭生活状況、性格(特に真面目、几帳面)、自尊心等
3)仕事以外の要因として
経済的問題、家族や家庭からの要求・期待、友人関係等があります
真面目、がんばり屋、仕事熱心、他者から頼まれると断れない、周囲に気遣いをする、自己犠牲的、優等生・いい子であろうとする・・・ことが過剰傾向な人は要注意です。
次に「ストレスの反応(症状)」としてどんな形で現れるか?
1)心理的(心)反応として ~不安感、緊張、興奮、焦り、イライラ等
2)生理的(身体)反応として ~肩こり、動機、発汗、頭痛、胃痛、腹痛等
3)行動(生活行動)化として ~遅刻、早退、欠勤、事故、飲酒、喫煙、薬物使用等
いつも疲れている、いつも気が張っている、意欲がついてこない、食欲がない(又は過食)いつもイライラしている・・・の様に「防御反応」として現れてきます、この表れ方は一人ひとりそれぞれ度合いが違います。⇒そしてその症状が悪化すると「病気」になります。
心身の障害(職場不適応、心身障害、うつ病)、異常行動等、自身がコントロールできない状態になったら、心療内科等医者に相談することをお勧めします。
では「元の状態に戻ろうとする復元力」(ストレス耐性)や予防策については何があるか?
・先ずは「十分な睡眠、休養を取る」「問題を一人で抱え込まない」で「人と話す(放つ)、発散する」です。
・社会的支援として~上司、同僚、家族、専門家(カウンセラー)等と話す、相談する。
・直接問題点を解決する(ストレスの原因を除く、対象者と話し合う又は離れる等)。
・物事の受け止め方を変える。~認知や思考のクセを直す、プラス、ポジテイブ思考等
~他人軸で生きるのをやめて、もう少し楽に生きていってもいいのかもしれません。
~アスリートは、逆にあえて自分を追い込むためにストレスに立ち向かうことで結果を出すとよく聞きます。
・気晴らし、気分転換を図る、発散する。(趣味・スポーツ・旅行、食事、ヨガ、マッサージ等うまく対処する)
これら対処法は、普段の生活の中に取り入れ、大きくなる前に(小さなストレスの内)に緩和、対処し、うまく付き合う術を身に付けることが肝心です。
具体的対処方法は次回3回目で紹介いたします。
以上
ミドル・シニアコーナー
キャリアコンサルタント 松倉 壯典
最終更新日:2021年10月19日