ジョブ型雇用を考える | 埼玉しごとセンター
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最近の新卒採用の流れの中で聞かれるのが「ジョブ型雇用」という言葉です。これは、何でしょうか?働き方改革の考え方の中で効率的な働き方をしていこうという考えの中から生まれてきたように思われます。 

これまでの日本における採用方法は、一括採用、メンバーシップ型と言われています。就職活動ではない、厳密にいうと「就社」、いわゆる会社に就職するという考え方である。終身雇用が叫ばれていた時代にあっては、適した方法であった。しかし、今では、終身雇用からの脱却といわれている。このジョブ型とはいったいなんでしょうか。 

「ジョブ型」、これがまさに就職という言葉にふさわしいと考えます。つまり、これまでの一括採用で、社内研修を済ませて配属部署がきまるというプロセスから、「あなたにやってもらいたい仕事はこれです。」という対応になると思います。じわりじわりと変化していくのだと考えます。実際、2021年度新卒採用では、大手メーカーは、半分を技術系の「ジョブ型」として採用しました。当然一括採用時の初任給とジョブ型とでは格差が生じます。現状まだ事務系に関する「ジョブ型」採用の流れは、遅れているようです。「職務記述書(ジョブディスクリプション)」の作成が遅れているようですが、やがては「ジョブ型」採用が増えてくると考えられます。

最近のニュースでは、「管理職3000人、ジョブ型に:従来の制度では評価しにくかったスタイルを、ジョブディスクリプション(職務定義書 JD)」で定義して相応の処遇で報いる。人材市場を調査して他社に見劣りしない報酬を設定し優秀な人材をつなぎとめる。一般社員にも対象を広げている。(日経朝刊20220805)

従いましてこれからの新卒学生の方々に求められるものは、「業界研究」、「企業分析」そして「仕事理解」が追加で求められると思われます。職種勉強ということです。ますます面接本番を意識したインターンシップへの参加により、仕事理解、職種理解を深めていくことが必要です。このことからインターンシップへは、短期の例えばワンデーより長期にわたるインターンシップがおすすめかなと個人的に考えます。志望動機を考えると同時にインターンシップへの参加志望動機も重要になってきます。 

世界的な情勢不安、原材料の値上げ、円安の進行(一部には行き過ぎの意見もあるようですが、)など様々なネガティブな話題が多いですが、ここはしっかりと自分自身の未来設計を考えて仕事探しをすることが必要のようです。様々な企業との接触の機会を増やし、自分の目で見て、企業の資料を見て考えること、大いなる「変革」が必要な時が迫ってきているように感じております。 

「埼玉仕事センター」若者コーナーでは皆様から様々なご相談を受けております。ぜひお話をしましょう! 

埼玉しごとセンター 若者コーナー
キャリアコンサルタント:IS

最終更新日:2022年08月09日