年表を作ってみましょう | 埼玉しごとセンター

年表を作ってみましょう

就活ノウハウ
埼玉しごとセンタートップ年表を作ってみましょう

今回は年表作りのお話です。「年表って歴史で学んだあれのこと?」と思われる方々も多いと思われます。そうです!あの年表です。但し歴史の年表は過去のことです。これからお話するのは「未来の年表」です。

60歳男子の平均余命(その年の人があと何年生きるか?)は約24年、女性は約29年です。60歳の方が平均40年働いたとしてその時間は約11万時間になります。今後24年生きるとしたら睡眠時間を除くと自由になる時間も同じく11万時間くらいになります。60歳定年で退職したとして残り11万時間をどのように過ごすのか。あなたは計画をたてていますか?大半の方は漠然とは考えてはいても、それを文字にして残しているかたは皆無ではないでしょうか。そこで次の提案をしたいと思います。60歳男性を例にとって具体的に述べてみます。

1.まず5歳刻みに60歳を起点として65,70,75,80,85と間隔を空けて縦線を引いてくだ
  さい。

2.60歳の左横にこれからのイベント(出来事)を思いつくままに記入して下さい。

例えば;

  ①年金受給と記入する。そして65歳の縦線から85歳まで横に線を引く

  ②奥さんが仮に55歳だとしたら同じく65歳から年金受給と書き85歳まで線を引
   く

  ③自分が仮に65歳まで再雇用で働けるとしたら60歳から65歳まで線を引く

  ④再雇用終了後仮に70歳までパート、アルバイトで働くとしたら同様に線を引く

  ⑤仮に奥さんが現在も仕事に就いているとしたら働けるまでの期間線を引く

  ⑥働いていたり年金の支給があれば年間の収入金額及び生活費などの支出金額を記
   入する  

  ⑦両親が健全であれば何歳くらいで介護用施設に入れなければならないかそれを想
   定して線を引く

  ⑧終活も忘れてはいけません。それと財産相続も大事な項目です。

このようにまずは今考えられる項目を書き出し自分の今後を「見える化」しましょう。頭で考えるだけでなく文字にすることによって色々な項目が浮かんできます。でもこれだけでは味気ない人生になる可能性があります。

3.そこで絶対に忘れられない項目、それが「自分のやりたいこと、やりたかったこと」です。

例えば;

  ①    趣味があればそれを深める

  ②    小さい頃やりたいなと思ったことがあればそれを実行に移す

  ③    それがなければNPO法人や同好会の活動を探して参加してみる

 

つまり年表作成の目的は「今まで仕事に追われてゆっくり自分を更に言えば自分の人生の過ごし方を考えてこなかった」ことから「自分の人生を積極的に考える」方向に大きく舵を切り替える転機にすることです。
これを作成すると日がな一日TVの前に座って何となく過ごしてきた一日からイキイキとした一日に変化します。

先ずは年表作りにトライしてみてください。

      (例)

ミドル・シニアコーナー
キャリアコンサルタント
梅津 惇男

最終更新日:2021年09月01日