就職相談の現場でよくあるテーマとしては残業の有無・多寡があります。ライフワークバランスを考えるうえでもやはり気になるファクターのひとつですね。但し、実態の残業時間や頻度を入社前に知るのは難しいのが現状です。入社前に少しでも知る方法としては2つあります。
■一つ目は求人票から読み取る。
求人票には平均の残業時間が明記されていることがあります。よく10時間とか30時間等表記されていますね。何時間が多い少ないは応募者によって違うでしょうが、求人票を作成している採用担当者の方が募集職種の残業実態を厳密に把握していないケースでは、《10 20 30 40》等の切のよい数字になることが多く、しっかり把握されているもしくは根拠のある時には、《4 7 13 18》等の固有の数字になることが多いと言われています。
■二つ目は面接時に確認する方法です。
「残業はありますか?」
「残業時間はどれくらいですか?」
といった訊き方は何となく後ろ向きにとらえられることもあり訊きにくい感じがします。
例えば…
「繁忙期はいつ頃でどれくらい残業されますか」
「納期前は当然残業になると思うのですがどれくらいと考えておけばいいですか」 等
仕事の特性に触れながら訊いてみるのもいいでしょう。
補足ですが、『みなし残業』という制度があります。営業職やサービス職等日々の超過勤務時間の把握のしづらい職種によくある残業代の支払い方法で、基本給にみなし残業代(例えば30時間分)をあらかじめプラスして支払う給与制度です。30時間に満たなくても支払われますし、30時間を超えた場合は超過分を支払います。ただ実態としてはみなされている残業時間がほぼ毎月の実残業と考えてよいとされています。みなされている残業時間が応募者にとって多いか少ないかを判断する必要があるでしょう。
完全に実態を確認することは困難ですが、以上のように入社前に少しでも知ることでご自身の働きやすい環境に近づけるかと考えます。自分らしく、ご自身の特性の活かせる企業への就職が果たせるよう、センターのコンサルタントもバックアップしてまいります。
若者コーナーキャリアコンサルタント H・K
最終更新日:2024年12月25日