自己分析の意味について
初職に就くための就職活動では
多くの方は、高等学校、専門学校、短期大学、大学など教育機関を卒業し、最初の仕事に就きます。この最初の仕事を初職(ショショク)と言いますが、この初職に就くための就職活動は特に大切です。少し前までは進路指導、就職指導といったかたちで、学校に来た求人に応募することについてのノウハウを主に就職活動として教えてきました。
応募書類の書き方や面接の受け方などは就職活動の基本であり、実際の活動に欠かせませんし、社会状況などによってその内容に変化もありますので、最新の情報を知っておく必要もあります。しかし、それに以前に最近では、まず自分自身のことを知ること=自己分析が就職活動では大変重要な要素として認識されています。
なぜ自己分析が就職活動では大切なのでしょうか。どのように働きたいのか、どのような仕事に就きたいのかを考えるとき、まず自分自身の経験をもとに自分に問いかけてみることから始める必要があります。
どんなことに興味関心を持ち、どんなことが得意で、どんなことが好きで、これまでの経験の中で達成感を得たことは何か?など具体的に事細かく思い起こし表記します。
自分自身の存在の核となるもの、よく言われる自分軸を再確認することで、どのように働きたいかの具体的なビジョンを持つことができるようになります。
働く自分のイメージが具体的に描けたら、膨大な情報のなかから自分に必要な情報を選択することもできるようになるのです。
企業説明会やインターネットを活用しての情報検索など求人情報と就職活動に利用可能な公的機関やサイトなどの情報を効率的に収集することができるようになります。
社会人経験の少ない学生や若年の方たちにとっての自分軸を持つこと、自己分析をすることの大切さはここにあります。自分に必要な情報を取捨選択するための基準を持ち、情報を有効活用することが可能になることによって、就職活動をより積極的に進められるようになるのです。
*埼玉しごとセンターでは「キャリアインサイト」でPCを使っての自己分析をすることもできます。就職相談で解説もしています。
再就職活動では
上述しました通り、自己分析を十分に行ってからの就職活動の経験がある方は、再就職活動でも、戸惑うことなく自信をもって活動を進めることができます。自分軸は基本的には大きく変わることなく維持され、さらに職務経験、生活経験などによって充実され、重層化されて、仕事に対する価値観を形成していきます。
再就職活動の自己分析では経験した職務の棚卸が特に大切です。経験した仕事内容をよく思い出して、整理し、分かりやすく表記しておきます。このような自分自身のデータベースを作成することが自己分析の具体的な内容として考えられます。そこから仕事で身についた能力・技術や仕事で得た評価・達成感などを自分自身で再確認し、就職活動を通しての判断基準を持つことができるようになるのです。再就職活動では「これでいいのか?」と迷い、悩むことも多くあります。一人で悩まずに、お気軽に就職相談をご利用ください。
以上
女性コーナーキャリアコンサルタントO
最終更新日:2022年03月15日