「言葉のキャッチボール」と「石のお地蔵さん」
皆さんは、コミュニケーションとは?と聞かれると、「言葉のキャッチボール」ですと答えられる方が多いのではないでしょうか。この意味を皆さんは考えたことがありますか?
キャッチボールですので「あなた」がいて「相手」がいます。ストレートばかり投げ続けていると相手は手が痛くなってこれ以上相手をしてくれません。また、変化球をたくさん投げても相手が取れずいやになってしまいます。
さて、この「ストレートばかり」「変化球ばかり」、これは何を意味するのでしょうか?
取れないボールばかり、これではキャッチボールが続きません。コミュニケーションでは相手に対して相槌を打つ、「本当なの?」「それでどうするの?」など言葉を返すこと(ボールを返すこと)が重要です。
相手の話を聴く…大きな耳と十四の心で聴くことが大切です。
たとえば、ご老人たちにとって何がコミュニケーションか? そばで寄り添って「聴いてあげる」。一方通行かもしれませんが、これもコミュニケーションといえるのではないでしょうか。つまり、これがコミュニケーションだという定義はないのでしょう。
「心と向き合うことが大事」これがコミュニケーション。相手との関係性が取れているとコミュニケーションは良好。関係性が悪くなるとコミュニケーションも悪くなります。コミュニケーションは、言葉の技術というよりもお互いの関係性が問題なのではないでしょうか。場所と時間を共有している者同士(生活している我々)の間では避けられないツールなのではないでしょうか。このようにコミュニケーションには、「知らず知らずのうちに影響し合うことを避けられない」ということが言えるのではないでしょうか。
あなたが楽しい話をしているとき、それを聞いている相手が頷きもせず、「石のお地蔵さん」のように表情も変えなかったとしたら、あなたは、楽しい話をしているにもかかわらず気分が落ち込んでしまうのではないでしょうか? このようにコミュニケーションは我々の日常の生活の中では重要なツールとしての役割を果たしています。
企業ではその面接で様々な採用評価基準を持っています。しかし、唯一共通している評価基準は何か? それはきちんと挨拶ができるかどうか、コミュニケーションが出来ているかどうかです。企業では、挨拶のできない人と一緒に仕事をしようとは考えていません。「コミュニケーション9割」と言われています。残りの1割はあなたの表情でしょう。
さあ、もう一度あなたのコミュニケーションを確認してみてください。
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若者コーナーキャリアコンサルタント IS
最終更新日:2023年11月17日