人生100年時代と言われて久しいですが、正直、私にはその実感はまだありません。
調べてみると2022年100歳以上の高齢者は9万526人とのことです。現在の平均寿命が男女とも80歳代ですが、明治・大正時代の平均寿命は44歳前後、昭和20年代は、なんと50歳代だったそうです。
漫画サザエさんに出てくるサザエさんの父、磯野波平さんは、髪の毛が1本しか無く、随分お年寄りに見えます。子供の頃、なんでおじいさんの波平さんが会社勤めしているのかなと違和感を持っていましたが、大人になって、波平さんの年齢が54歳と分かった時は、軽い衝撃を受けました。福山雅治さんや吉田栄作さんと同年代とは・・・
織田信長の好んだ小唄で有名な「人生50年・・」という「敦盛」の一節がありますが、その時代と比べると、人生は倍の長さに伸びたということです。長い老後を何の心配もせずに生きることができるなら、今までの生き方を変える必要もないですよね。しかし、それはごく一部の恵まれた人々の話であって、大多数の一般庶民は、長い老後をどのように暮らすか考えなければなりません。「少子高齢化」は、留まることを知らず、年金だけに頼って生活できないのは、自明の理でしょう。
生産人口(15歳以上65歳未満)の減少により、定年はどんどん伸びており、2025年4月からは、65歳までの雇用確保が義務となり、70歳までの雇用確保が努力義務になります。そのために、国もさかんにリスキリングを推奨しています。
リスキリングとは、「新しいことを学び、新しいスキルを身に着け実践し、そして新しい業務や職業に就くこと」です。
もはや終身雇用時代は終わったのです。一生勉強、スキルアップをしなければ生きていけない時代になってきたのです。老後をのんびりと孫の世話でもと考えていた我々は、考え方を変えなくてはなりません。人生のおりおりに将来のことを考え、準備、実践を行わないといけなくなったのです。
ミドル世代の方、まだ人生の折り返し地点、十分に間に合います。
シニア世代の方、残りの人生で、今日が一番若い日です。勇気を持って、一歩踏み出しましょう。
20~40歳代、まだまだ時間は十分にあります。将来を意識し、何を学べばいいか、考えましょう。
AI導入によって、将来なくなるであろうといわれているお仕事が49%で、約半分の仕事が失われてしまうとのこと。ファミリーレストランの配膳ロボ、セルフレジ、無人店舗等、身近なところでもどんどん人の働き場所が減っています。
ある中学校に数年前、「働く」をテーマにパネリストとして参加したことがあります。その際に人気の職業の1位がユーチューバーだったことにも驚かされましたが、「将来AIによって、なくなってしまう職業は?」との質問が出たことにも大変驚きました。今の中学生は、こんな心配もしないといけないのだなと思いました。
どんな仕事が生き残るのか?その仕事に就くためにはどうすればいいか、私たちキャリアコンサルタントと一緒に考えていきましょう。
女性コーナーキャリアコンサルタント MM
最終更新日:2024年08月30日