日本における新型コロナの感染拡大が2020年1月頃から始まり2年以上が経過しています。
新型コロナの感染拡大に伴い労働市場も大きな変化が見られます。観光旅行業・飲食・ホテルなどのサービス産業の低迷、外出自粛や消費の低迷などから製造・販売事業にも影響を及ぼしています。また、コロナに伴う「働き方など」にも変化が起きています。
① 直接的変化
・勤務形態は出勤型からWEB、リモート型の在宅勤務型への推奨へ
・店舗直接購入から通販・在宅サービスの需要が多くなった
・セミナー・面接の形式も来場対面からリモート・オンライン開催が多くなった
② 間接的変化
・雇用形態はメンバーシップ型雇用から欧米型のジョブ型雇用にシフトする企業が増えている
・AI(人口知能)の活用やドローン等遠隔操作の技術導入が推進される
ここからは直接的変化の3項目目にあげています、就職活動の重要な選考過程である面接試験について詳しく説明したいと思います。
2021年4月以降は、従来対面型のみであった面接が若者・ミドルについてもオンライン面接が増えてきたように感じます。
オンライン面接またはWeb面接とは、どのような形態でどんな特徴があるのか説明します。
ハード的にはノートパソコンやスマートフォンなどを利用し、インターネットでのビデオ通話機能を利用して行う面接のことです。新型コロナウイルス感染症の拡大防止策の一つとして導入する企業が増えてきました。代表的な例として、Zoomを利用した面接選考が挙げられます。他にはSkype、Webexなどのツールを活用するケースがあります。
<オンライン面接のシチュエーション>
① 場所 自宅またはレンタル会議室など(周りの音が入らない環境が必須)
② 目線 画面ではなく、カメラを見る(カメラの位置と顔が平行になるように高さ調節などする)
③ 機材 いざ本番になってから、音が出なかったり、映像が映らなくなったりすることで面接官に悪い印象を与えてしまう事も考えられます。事前に本番と同じ環境で練習を行うなど、準備をしておきましょう。
④ 環境 部屋の明るさや背景を考慮し、最適な実施場所を選びましょう。また、カメラの位置や角度を事前に決めておきましょう。
⑤ 当日の準備 時間になって慌てないように、余裕をもって準備をしましょう。服装や髪形の乱れはカメラ越しでも面接官に伝わります。気を抜かないようにしましょう。テレビ・目覚まし時計・アラームなど、音の鳴る可能性のあるものは電源を切っておきましょう。
以上のような準備作業が対面ではない面接との相違点であり注意点となります。
次に面接の内容・中身に関する留意点・ポイントについて説明します。
◆インターネット回線の通信状況により、映像や音声のタイムラグ(遅れ)が発声する場合があるので話がかぶりやすくなるため、落ち着いてゆっくり話す。
◆1回に話すセンテンス(内容・長さ)を極力短くする、などの対応が必要になります。また、表現方法として明るい表情づくりや身振り手振りなどのボディランゲージも有効なコミュニケーションツールです。
◆オンライン・対面の共通のポイント
・自分の苦手な質問やパーソナリティーに関する質問(例として、自己紹介や長所・短所、やりがいモットーなど)を整理しておく。個別相談の利用が効果的です。
・コミュニケーションスキルの伝え方としては「結論から話す」などです。また時間の感覚としては1分程度でまとめることなどです。
総体的には、WEB面接において面接官はカメラ越しの情報から、あなたのことを理解しようとしています。WEB面接であっても面接であることには変わりなく、書類作成のポイントや志望動機の伝え方など、基本は同じです。
必要な準備、やり方などを事前に把握し練習をしておくことで、WEB面接で想定されるトラブルの多くは回避できます。万全の体制でWEB面接にのぞみましょう。
ミドル・シニアコーナー
キャリアコンサルタント:MA
最終更新日:2022年04月28日