就活時の面接選考にて「キャリアの方向性」について聞かれるケースが多々あります。特にCEOなど会社幹部や社長が出席する二次面接や最終面接においては必ずと云っていいほどの質問といえます。
キャリアの方向性を考えることはとても重要なことですので、今回はキャリアデザインとキャリアプランについて紹介したいと考えています。まずは2つの説明と違いについて簡単に説明しますね。
【キャリアプランとは】
キャリアプランとは、仕事に関する転職や独立を含めた人生のキャリア計画を指します。仕事にのみフォーカスしている点が特徴です。業界や職種などのやりたい仕事ややってみたい職業でどのようにスキルと資質を伸ばしていきたいかなどの策定と見直し・変更などの繰り返しが必要になります。
【キャリアパス】
関連する言葉として、「キャリアパス」をよく耳にするのではないでしょうか。キャリアパスとは、企業内の昇格・昇進を目標に定め、実現するまでのパス(道筋)を指すもので、企業側が社員に求めるもので、個人の主体性は求められないのが特長といえます。キャリアパスがあれば、社員が次の職位や職務を目指すための目標設定をしやすく、新たな経験を積み、能力を身につけて成長できる機会を与えることができます。
キャリアパスを明確に打ち出すことは、社員に働くモチベーションを与えられる、人材の流出を防ぐなどの効果があります。
また、新卒採用や転職の際には企業がキャリアパスを提示しているかどうかは募集元を見極める判断材料の1つにもできます。
【キャリアデザインとは】
一方キャリアデザインとは、理想のキャリア像や目標を決めて、実現させるための計画や行動指針を設計することです。会社への貢献(活かせるスキル・ノウハウなど)、職業や役職、給料などの仕事面だけではなく、自身のスキルや価値観から結婚や出産などのプライベートなイベントまで含めて設計します。キャリアプランとは異なり、個人の主体性も求められるのが特長と言えます。
人生100年時代と言われる現代では、終身雇用や年功序列の廃止傾向により人材の流動性が高まっていることや、多様な働き方の実現により長期的なキャリアを自らが考える必要性が出てきました。
また、企業の面接では「将来のキャリアをどのように描いているのか」、「会社にどのような貢献をしてくれるのか」、を質問されるケースも増えてきており、就活時や転職時にはキャリアデザインを設計しているのかが重要視されているようです。
そのため「キャリアデザイン」ついて各自の自己分析と計画化が必要になり、5年後・10年後のキャリアステップを明確化していく必要が生じます。
新卒の場合と再就職中途採用のケースに分けてキャリアステップの事例を紹介します。
【新卒の場合のキャリアステップ事例】
新入社員(1年目から3年程度)⇒中堅社員(10年程度)⇒主任(役職)⇒課長代理(役職)(数年)⇒課長(管理職)⇒部長以上(管理職)。
【再就職・中途採用の場合のキャリアステップ事例】
中堅社員(数年)⇒主任(役職)⇒課長代理(役職)(数年)⇒課長(管理職)⇒部長以上(管理職)。
上記以外にも役職からの採用ケースもありますので、段階によって求められるものが、専門性スキル以外のマネジメントスキルなども必須となってきます。
ミドル・シニアコーナーコンサルタント M・A
最終更新日:2024年12月14日